用語解説

高嶋康豪 博士 (著書:蘇生・回帰の科学より)

青 潮

酸素の少ない海底の水のかたまりが何らかの原因で海面まで上昇して、海水が青っぼくなること。

ちっ息して魚や貝類が大量に死ぬ。

富栄養化などが原因となって、プランクトンの大量発生とそれに伴う死滅・分解等により底層の溶存酸素が消費され貧酸素塊ができ、それが風などの影響で表層に移動し、海面が青色あるいは自汚色にみえる現象。

アサリのへい死などの漁業障害が問題になっており、東京湾、三河湾などにおいて発生が見られている。

赤 潮

富栄養化などが原因となって、プランクトン(浮遊生物)が特に夏から秋にかけて異常に増殖し、海水が赤褐色等の色に変色する現象。

赤潮の発生により、漁業被害が発生することが問題となっているが、これは赤潮プランクトンによる魚の鯛の閉塞、赤潮プランクトンの死減分解により多量の溶存酸素が消費されるために起こる水中の溶存酸素不足、有害物質の分泌などが原因であると考えられている。

からだに毒をとりこんだ魚や貝類を食べて人間が中毒をおこすことがある。

アジェンダ21

92年、地球環境サミットで採択された行動計画。持続可能な開発に向けて、貿易・貧困・人口・健康などの経済・社会的要素のあり方、大気・水質・森林などの資源の保全方法、自治体・産業界・NGO・技術団体などの役割、資金ゃ技術移転、国際法整備などについて、具体的な取り組み方法を定めている。

アースディ

「地球の日」の意味。4月22日に、日本など100ヶ国以上が参加して、地球環境問題を考える行事を行う。

1970年にアメリカのスタンフォード大学の学生が、環境破壊が進む地球を考えなおそうとよびかけてはじまった。

アスベスト

石綿。耐熱・耐薬性にすぐれ、タイルや煙突用建材の防火用途などによく使われる。

ビル解体のときに飛教した粉じんが呼吸器障害や肺ガンを発生させる原因となるため、大気汚染防止法で解体の手順が規定されている。

アミノ酸

アミノ基をもつカルボン酸、一般にはアミノ基とカルボキシル基が同一炭素に結合したα―アミノ酸をいう。

アミノ酸はたんぱく質の加水分解によつて得られ、一般に水に溶けやすく無色の結晶。

アメリカ連邦環境政策法(1970年National Enuronmental Policy Act,NEPA)

世界に先がけ、環境アセスメントの手法を取り入れ、事業の実施に際して、公害や自然環境への影響を調査し、評価して開発許可権者の適切な行政判断をサポートすることを定着させた。

しかし、アセスメント自体に事業をストップさせる力はなく、単なる情報公開制度に終わる可能性がある。

このため、ニューヨーク州などでは、良好な環境の保護のために行うとして事業の中止、変更を求めることができる考え方を取り入れた。

アモルファス(amorphous)

物質を溶融した状態から急冷、もしくは真空中で蒸発させた物質を別の物質の表面に吸着させ薄膜を作るなどの方法をとると、原子の配列が不規則のまま固まってしまう場合があり、これは熱力学的には準安定な状態と考えられている。

このような固体状態をアモルフアス(無定型質あるいは非結品質)とよぶ。

非結晶質金属は機械的強度が強く、放射線損傷にも強いなど材料としてすぐれた特性を持つ。

また非結晶質半導体は光デバイスとしてすぐれ、太陽電池など幅広い応用が進んでいる。

金属や半導体以外に磁性体や高分子固体もアモルファスになりうる。

アルキル水銀

有機水銀(大部分はアルキル水銀)は腸管からの吸収率が高く、脳や胎児に移行しやすく、中枢神経障害を引き起こす。

アレルギー

免疫反応によって起こる生体反応の1種。タンパク質生合成の過程で、働きの異なる3種類のRNAがよく知られている。

硫黄酸化物

大気汚染の原因となるガス。石油や石炭を燃やすと発生する。(S02)

イオン

+(プラス)または一(マイナス)の電荷をもつ原子または原子団をいう。

イオン交換法

排水中の微量で有害なイオンをイオン交換樹脂に吸着させイオン交換樹脂の有する無害なイオン(イオン交換基)と交換することをいう。

一般に排水の高度(3次)処理に用いられ、微量の溶存物質やコロイドの除去に適した方法である。

イオン交換樹脂は除去の目的とする物質によって様々な種類があり、対応するイオン交換基によつて大きく分けて、陽イオンを交換する陽イオン交換樹脂、陰イオンを交換する陰イオン交換樹脂および特殊なイオンのみを選択的に吸着するキレート
樹脂がある。

イオン交換樹脂に吸着したイオンは回収・再使用が可能なので、金属を利用する工場排水等からの金属回収にも用いられる。

また、高濃度イオンの除去には電気透析法が用いられる。

イオンチャンネル

細胞は種々の情報伝達機構をもっており、外界からの刺激に応じて細胞内の代謝を変化させる。

この情報伝達機構の1つにイオンチャンネル(イオンの通路)がある。

細胞膜は通常は内部が負に帯電している。

細胞膜には特定の無機イオンに対する特異的な通路があり、普段は閉じているが、刺激があると聞いてイオンを細胞内に流入させ、細胞膜の電位を変化させたり代謝を変化させたりする。

このイオンチャンネルはタンパク質でできており、ナトリウムイオン、カリウムイオン、カルシウムイオン、塩素イオンなどのイオンに対して各々が特異的に働く。

イタイイタイ病

大正時代末ごろから富山県神通川流域に、腎臓障害と骨が折れやすい病気が発生。

全身が痛くて、この名でよばれた。

原因はカドミウム中毒で、川の上流にある三井金属神岡鉱業所の排水にふくまれていたカドミウムが農地や上水道を汚染したためであった。

金属鉱山排水中のカドミウムが土壌を汚染し高濃度のカドミウムが蓄積した農作物を長期間摂取したため起こるカドミウムの慢性中毒であり、骨軟化症を引き起こす。

また、妊娠、授乳、内分泌失調、老化、カルシウム等の栄養分の不足等が発症の誘因と考えられる。

当初、神通川流域の富山県婦中町及びその周辺で風土病と考えられていた。

1968年に上記の原因について厚生省の見解がまとめられ、国が公害病と正式に認定した。

なお、厚生省により、玄米や飲料水のカドミウム濃度から環境汚染要観察地域を設定し、指定住民検診が実施されている。

一般廃棄物

家庭・オフィスから出るゴミ。

廃棄物は一般廃棄物と、企業・工場が出す産業廃棄物、原子力発電所などが出す放射性廃棄物の3つに分類される。

一般廃棄物は市町村で責任をもって集めて、清掃工場で焼いたり埋めたりして処分しているが、有害物質。重金属などは残ってしまう。

遺伝子

遺伝情報を担う最小の機能的単位で、遺伝する形質に対応する。

また、1個の生物を作るのに必要な最小限の遺伝子セットを分ノムという。

遺伝資源(Genetie Resources)

生物多様性条約の下の遺伝資源には、葉や芽などの動植物の個体の一部も含まれる。

当初は、日本語では遺伝子資源と呼ばれていた。

しかし、それでは遺伝子に集中しすぎて対象が狭くなるために、最近では遺伝資源と呼ばれている。

インターフェロン

動物の体内でリンパ球や繊維芽細胞などさまざまな細胞が生産する生理活性タンパク質で、最初は抗ウィルス作用をもつ物質として発見された。

ウイルス

大きさlo~300nm(ナノメートル)の小さな生命体で電子顕微鏡でなければ見えない。

遺伝子としてDNAまたはRNAの一方しか持たず、宿主細胞の中でしか増殖できない。

ウィーン条約

85年、オゾン層を保護するために20ケ国で締結された条約。

フロン放出による悪影響に対して各国が適切な措置をとるという方針が定められた。

ウラン

ウラニウムともいう。放射線をだす。原子力の燃料になる。

永久示談

「今後―切要求をしないJ旨の条項を含み、いかなる状況の変化や示談の前提となる被害の増大にも対応せず、今後一切の要求を放棄させる点に意味を持つ。

困窮する公害被害者の足下につけ込んだ悪質な紛争抑制手段である。

エコロジー

一般的には生物同士の関係、生物とその生きている環境との関係について研究する学問。

生態学と訳されるが、自然科学にとどまらず経済学や社会学などの視点からもアプローチする。

なお、生態系を保全すること、そのためのライフタイルや活動、考え方をエコロジーという場合も多い。

エマルジョン

水と油のようにi容け合わない液体のうちの一方に、他の液体が微粒子(粒径01~loμ mぐらい)として分散したもの。乳濁液ともいう。

エルニーニョ現象

海流変化によって海水温度が上昇する現象のこと。

大気の温度に影響を与え、異常気象を引き起こすことがある。

南アメリカのペルー沖の冷たいはずの海水が、ふだんとは異なって暖かくなることがある。この現象をいう。

エンクロージャー

貴族や富裕な農民が、独占的な土地所有と自由な使用を可能にするために自分の土地を塀などで囲い込み、一般の農民の立ち入りや共同体使用を禁止したこと。

これによつて、耕作地を持てなくなった農民が職を求めて都市に流入し、産業革命を支える労働者となつた。

エントロピー(entrOpy)

19世紀中頃、RJEクラウジウスによつて提唱された熱力学的な概念であり、その統計力学的な意味は後にLポルツマンによつて明らかにされた。

熱力学的には、エントロピーは状態量の一つ。

エントロピーはまた統計力学の基本概念の一つであり、これによつて本当の意味が明らかとなる。

ギリシャ語のTorope(変化)に由来。人類の活動の増大に伴い、自然環境が持つ自浄作用では浄化しきれない有害物質が必然的に出てしまう結果となり、環境分野においてこの必然的に発生する有害物質をエントロピーと言つている。

オキシダント

光化学スモッグをおこす物質。

汚染者負担の原則(PPP:Polluter Pays Principle)

環境保全の費用は環境汚染をした本人が負担すべきだ、という考え方。

オゾン層

地上25m緯度の成層圏を中心にして、地球をおおつている。

生物に害をあたえる紫外線や宇宙線を吸収して、地上の生物の生命を守っている。

オゾンホール

北極や南極の上空のオゾンが急激に減った地域を言う。

96年のオゾンホールは過去最大規模の2600万k㎡。

90年にロンドンで開かれたモントリオール議定書締約国会議では、15種のフロンが2000年までに全廃されることに決まったが、1995年に早まった。

93年には特定フロン濃度増加率の減少が確認され、規制の効果がやや表れた。

汚泥

どろのこと。下水処理場からリト出される下水汚泥は、有機物が多く含まれているので、発酵などの処理によリエネルギーとして利用することができる。

温室効果

大気中にわずかにある二酸化炭素や水蒸気などの気体が、地表から放射される赤外線を吸収し、宇宙へ熱を逃がさないため地球の大気を温室のようにあたためること。

温室効果ガス

温室効果を起こす気体のこと。二酸化炭素や水蒸気、フロンガス、メタンなど50種類以上ある。

温帯林

温帯地方に育つ森林。夏に葉がしげ咲冬に葉が落ちる木で代表される。森林の下の植物も豊富で、土壌の養分も多い。

ガイア仮説

地球は初めから生物に都合のいい環境だつたのではなく、生物自身が住みよい環境をつくったとする説。

地球と、生物を含めた生態系そのものが、環境を調整する役害」を担つていると考える。

アメリカ化学者ジエームス・ラブロツク博士がとなえている。

地球上の生物圏は、ひとつの生命のようなしくみではたらいてる(これをガイアと名づけている)という考えかた。

人間もガイアの一員にすぎず、人間が自然を大切に扱えば、ガイアから恵みをうけ、乱暴に扱えばかならず痛い目にあうという。

界面活性剤

表面活性剤ともいう。液体と固体、液体と気体、または溶け合わせない2つの液体の間の境界面に作用して、その海面の性質を変化させる物質。

洗剤、乳化剤、可溶化剤、分散剤、浸透剤、起泡剤、消泡剤等として広く使われている。

海洋汚染

海がおもに人間の活動によってよごされること。近年は、港や湾だけではなく、大洋の中央部でも
プラスチックのごみや油がただよつている。また、海底や海中のよごれも心配されている。

化学的酸素要求量(→COD)

化学肥料

堆肥や動物のフン、油かすなど生物からつくいれる肥料に対して、科学的な操作によってつくられる肥料のこと。

化学肥料の開発によつて、作物の生産量はふえたが、近年は、使いすぎのために土壌が汚染され、生態系が破壊されはじめている。

細胞内に通常1個あり、染色糸を含む小体。染色糸には、DNAが含まれ、その指令によつて細胞の物質合成などの活動が支配される。核はお、つう球形か楕円体をし、核膜で囲まれている。

核酸

すべての生物の細胞に含まれる、生命の維持に欠かせない高分子物質。塩基・糖・リン酸が結合したヌクレオチドが単位となっている。糖の種類によリリボ核酸(RNA)とデオキシリボ核酸(DNA)に分けられる。

核燃料サイクル

原子力発電の使用済み燃料からウランとプルトニウムを抽出濃縮して再び燃料として使うプロセスのこと。

核燃料の使用効率を高められるが、抽出するときに、高濃度の放射性廃棄物が出るのが問題となっている。

核融合反応(→クリーンエネルギー)

化石燃料

石炭、石油、天然ガスなどの燃料のこと。石油や石炭などは、地中にうまった大昔のプランクトンや動植物などが長い年月をかけて変化したもの。

活性汚泥法

有機物を含むツト水に十分な酸素を供給することで生成するゼラチン状のスラッジ、すなわち活性汚泥を利用して有機物等を除去する方法。

活性汚泥は好気性のバクテリアや原生動物が十分な酸素と有機物により増殖した結果でできあがるもので、有機物を吸着して凝集し、酸化分解する。

処理の後段では活性汚泥の沈殿が行われ、上層水が放流される。活性汚泥法の性能はその凝集性、BOD負荷、曝気時間等に左右される。

また、後段に設置する沈殿槽で沈殿した汚泥の一部を反応槽に返送することが必要である。

この方法では一般にBODで85~95%、SSで80~90%、細菌で95~99%程度除去される。

完全な分解消失は不可能で、必ず最終廃棄物がでる。

活性酸素

呼吸により体内に獲得した酸素は、体中に運ばれエネルギーを生み出すが、その過程で活性酸素をつくる。

これは電子が不安定な状態の酸素分子でフリーラジカル(ラジカル)とよばれる。

活性酸素は他の分子と化学結合しやすく、体内の不飽和脂肪酸と結合して過酸化脂質をつくる。

過酸化脂質はラジカルになりやすく、この物質が老化をはじめ、発がん、腎障害、動脈硬化、白内障などの異常を促進する。

良い面として、殺菌、抗がん作用、薬物の解毒、生理活性物質の合成、ホルモンの合成といつたところで大事な働きをする。

カネミ油症事件

68年、西日本各地で発生した食品公害事件。工場で使われていた脱臭装置の中の有毒物質PCBが食用油に混じり、消費者が多数死亡した事件。

カレット

エ場、小売店、家庭などで発生し、ガラス製品の原料として回収・再利用されるガラスくずのことで、重要な再利用資源。

枯葉剤

ベトナム戦争で米軍が密林の除去のために用いた薬剤で、猛毒の列オキシンが含まれていた。

戦場一帯には7200万リットルが投下され、多数の死者を出したうえ奇形児を多数生み出し、今なお深刻な問題となつている。
→ISo14000s

環境アセスメント法

環境影響評価(環境アセスメント)は、1970年にアメリカの連邦環境政策法によつてはじめて実施され、環境保全の手法として世界に認知されている。

ところが我が国では経済界を中心に反対が強く、要網(「環境影響評価の実施について」1984年閣議決定)に基づき一部の大規模事業のみ実施されることに留まり、93年の環境基本法においても「必要な措置を講ずるものとする」という内容の伴わない規定となつている。

環境影響評価(アセスメント)法

大規模な開発が自然環境に与える影響を事前評価する環境アセスメント(環境影響評価)制度のルールを規定する法。

環境基本計画

環境基本法第15条に基づき、政府全体の環境の保全に関する総合的・長期的な施策の大網等を定めるもの。

内閣総理大臣が、中央環境審議会の意見を聴いて、閣議で決定する。計画の決定後は、政府の各省庁は、これに掲げられた環境保全のための具体的な施策を実施する。

また、地方公共団体、事業者、国民などにおいても、本計画の方向に沿って、自主的・積極的に環境保全に取り組んでいくことが期待される。

環境基本法

現在及び将来のLIl民の健康で文化的な生活の確保および人類の福祉に貢献することを目的としている。

また、環境の保全についての基本理念として、環境の恵沢の享受と継承等、環境への負荷の少ない持続的発展が可能な社会の構築等、国際的協調による地球環境保全の積極的推進の3項日を掲げ、環境の保全のための国、地方公共団体、事業者及び国民の責務を明確にしており、環境保全の基本的施策についてその指針を定めている。

環境基本法は公害対策基本法が廃止された後を受け、平成5年H月19日に公布された。

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