アナウンサーの仕事も遠くない将来、AIに取って代わられるのだろうか。

昨年9月に発表された「世界経済フォーラム」の報告書は、身に迫るインパクトがあった。2025年までに50%以上の仕事を機械が行うようになるという。

報告書によれば、データ入力などの事務職や、レジ打ち、ホテルのフロント、タクシー運転手など、自動化で多くの仕事が失われる一方で、科学者やソフトウエア開発者、ソーシャルメディア専門家らの需要や、営業や顧客サービスなどの必要性は高まり、これまでにない新しい職種も増えるという。

いずれにしろ、現存する仕事の半分はなくなってしまうのだとしたら、今の子どもたちは、私たちが辿ってきたものとは全く異なる世界で生きていくことになる。AIには真似できない「人間力」とは何なのか。常にそれを突き付けられる人生になることだろう。

果たして私たちは、自分が経験したことのない未知の、そして遠くはない未来のために必要な教育を、今の子どもたちに与えることはできているのだろうか。

子どもが本当に欲しがっていたもの

2000年代だが、同時多発テロ事件を受けてアメリカがアフガニスタンを空爆したときに、難民キャンプを取材した。集まってきた4、5歳の子どもたちに「今、何が一番欲しい?」と聞くと、彼らはお菓子でもおもちゃでもなく「教育」と答えた。すごく驚いた。

「なぜ教育が欲しいの?」と聞くと、「算数がわかれば、お買い物ができるから」「教育を受けたら、先生になるという夢が持てるから」とあどけない子どもたちが口々に答えるのを聞きながら、そうか教育って「夢」なのかと目が覚めたような思いがした。

一定の年齢になると当たり前のように教育を受けることのできる日本にいると、勉強といえば面倒だったり、つらいものでしかないように思えるかもしれない。でも、難民キャンプの子どもたちにとっては違う。教育は生きていくための「武器」であり、「夢」をかなえる「ツール」である。そして、本来「教育」とはそのためにあるはずだ。

テストでよい点を取ること、大学受験に合格すること、単位をとること、卒業できること。「数字」をとることを目標に据えているのが日本の教育の現状だ。

しかし、生身の「人間」が経済の担い手となり成長を支える時代ならともかく、「AIにはできないことを成し遂げる人間力」が求められる未来に、この教育が何の「武器」になりえるのだろうか。

AIにはできない教育。その芽生え。

私たちがこれまで受けてきた教育や「役立つと思っていること」はもはや、今の子どもたちにとって「錆びついた武器」なのではないか。そんな考えを巡らせている中、俳優の伊勢谷友介さんと話す機会があった。

以前からエシカルエコノミーの普及に向けた社会活動や、東北の復興支援など積極的に行動を起こしてきた彼は、この春から通信制高校と連携して高等学院を開校する。その学校につけられた「Loohcs(ルークス)」という名前は、「School」をひっくり返したもので、文字通り、これまでの教育をひっくり返そうという思いが込められているという。

例えば、今の学校で"問題児"とされている子どもたち。問題とされている理由の多くは「しゃべりすぎで進行を妨げる」とか「学校の規則を守らない」と言ったものだという。つまり、意志がありすぎて当てはまらない子どもたちなのだ。

意志がありすぎるということは、新しいものを生み出すパワーでもある。「『問題児だから』とその才能を埋没させず、伸ばしたい」のだと伊勢谷さんはいう。

子どもたちにとってよい点数をとることが目標になるような教育ではなく、ひとりひとりが何のために勉強するのかを自覚して能動的に取り組んでくれるような教育。

まだまだこれからだが、「AIにはできない、人間力を育てる教育」に向けた挑戦は始まっている。

「子どものじかん」。それはみんなで「未来を考える時間」

2019年の始まりに、ハフポスト日本版は「#子どものじかん」を立ち上げた。とかく親視点になりがちなテーマをなるべく「子ども視点」で考えていきたいという編集部の思いが込められている。

私のように子育て経験がなくて「関係ないな」と思う人もいるかもしれないけど、私は「#子どものじかん」を「未来を考える時間」に置き換えている。その中で私自身、未来に向けてどんな教育が必要なのかを考えていきたい。

子どもを取り巻く環境はもちろん、たくさんの人にとって日本がもっと生きやすい社会になるために、様々な意見交換や挑戦のできるプロジェクトに成長させることができたらいいなと思っている。2019年もハフポスト日本版をどうぞよろしくお願いします。

親も、子どもも、ひとりの人間。

100人いたら100通りの子育てがあり、正解はありません。

初めての子育てで不安。子どもの教育はどうしよう。

つい眉間にしわを寄せながら、慌ただしく世話してしまう。

そんな声もよく聞こえてきます。

親が安心して子育てできて、子どもの時間を大切にする地域や社会にーー。

ハッシュタグ #子どものじかん で、みなさんの声を聞かせてください。


Source: HuffPost Japan

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