2018/12/03 06:14 ウェザーニュース

西日本豪雨/浸水地域と高梁、小田の2河川

2018年も残すところあと1か月を切りました。"1年"という区切りでは、平成最後の1年となった2018年。

流行語大賞2018に「災害級の暑さ」「計画運休」といった関連する言葉がノミネートしましたが、記録的な気象や地震によって甚大災害が相次ぎ、さらには「なんだかおかしい」と感じるほどの異変も数々起きました。

【災害編】

1.西日本豪雨

台風7号の接近や梅雨前線の停滞により、7月3日から8日にかけて、西日本や東海地方の非常に広範囲で長時間の記録的な大雨となりました。

72時間降水量は広島で444mm、呉で465mm、愛媛県の松山で360.5mmと観測史上1位を記録。気象庁は合計11府県に「大雨特別警報」を発表しています。

長時間の豪雨により、河川の氾濫や浸水害、土砂災害が多発し、死者数が200人を超える平成最悪の豪雨災害となりました。

ウェザーニュースの独自調査によれば、国や各自治体が定めている水害リスクが高い地域(浸水想定区域+低位地帯)のうち、最大で約80%の広域で浸水・冠水被害が発生したとされています。

[関連]西日本豪雨の被害

水害危険エリアの80%を占める広域で発生か

2.大阪北部地震

6月18日7時58分ごろ、大阪府北部を震源とするマグニチュード6.1の地震が発生。最大震度6弱を大阪市北区・高槻市・枚方市・茨木市・箕面市の5市区で観測しました。

揺れの大きかった大阪市を中心に家屋の被害が相次いだほか、大阪府を中心とした関西地方の多くの交通機関がマヒして、多くの帰宅困難者が出ました。

また小学校の道路沿いのブロック塀が倒壊、児童が犠牲になるという被害も発生。ブロック塀の設置基準について課題が浮き彫りとなりました。

3.北海道胆振東部地震

9月6日3時7分ころに、北海道胆振地方中東部を震源とした、マグニチュード6.7の地震が発生。

最大震度は、震度階級で最も強い震度7の揺れが北海道では初めて観測されました。

強い揺れによって厚真町を中心に広い範囲で土砂崩れが発生、家屋の下敷きになるなど多くの犠牲者が出ています。

さらに道内全域が長時間に渡って大規模停電。管内のほぼ全域で電力が止まる「ブラックアウト」が史上初めて起こってしまいました。

4.台風直撃で広域被害

関空水没・停電・塩害

今年は平年よりも多い29個の台風が発生(例年は24.9個)し、日本への接近はそのうち15個、上陸は5個という状況です。

特に影響が大きかったのが、9月のはじめに近畿を直撃した台風21号、そして同じ月の月末に再び直撃した24号でした。

両方ともに「非常に強い」勢力で上陸。1シーズンで2個の「非常に強い」台風の上陸は史上初めての事です。

【台風21号】は徳島、兵庫に上陸しながら近畿を縦断、猛烈な暴風によって大阪など都市部で屋根の一部が吹き飛んだり車の横転が多発。

さらには記録的な高潮で関西国際空港では滑走路などが大規模浸水するなどインフラに大きな被害が出ました。

一方【台風24号】は和歌山に上陸した後、東日本にかけて本州を横断。

首都圏の交通機関が事前の計画運休を実施したほか、暴風によって巻き上げられた海水が内陸へ飛散、関東から東海の広範囲で塩害が発生しました。

電線から火花が出たり、沿岸部の街路樹が枯れ、桜の狂い咲きが見られるなど、普段では見られないような被害が各地で目撃されました。

5.福井で37年ぶり記録的豪雪

2月5日から8日にかけて、北陸西部では福井県嶺北地方・石川県加賀地方を中心に記録的な大雪に。

特に福井市では、7日に積雪深が147cmとなり、1981年の昭和56年豪雪以来、37年ぶりに140cmを超える積雪が観測されました。

この大雪の影響で、石川県と福井県を結ぶ国道8号では一時約1,500台の車が立ち往生。自衛隊による除雪作業が行われ、9日未明に全ての滞留車両が解消するまでに約3日要しました。

また、鉄道や航空の便への影響が長期化し、店頭の商品が品薄になったり、ガソリンスタンドの給油がストップするなど物流に大打撃。

大雪がおさまった後も生活に大きな影響を与えました。

【異例編】

2018年は暮らしや経済に多大な影響を与えた例年とは異なる現象も複数発生しました。

ウェザーニュースの気象予報士が特に異例だと感じたのは以下のニュースです。

6.41.1℃...記録的猛暑に

7月23日(月)、埼玉県熊谷市で41.1℃まで気温が上昇。

2013年8月12日に記録した高知県江川崎の41.0℃を上回り、日本歴代最高を5年ぶりに更新しました。

歴代最高気温ランキング

歴代の最高気温を上位から並べてみても、今年は他の地点でも記録にの残る暑さとなったことがわかります。

今年は東京(青梅)でも都内初となる40℃超えを記録したほか、全国のアメダス観測点927地点のうち、202地点で観測史上最高気温を更新しました。

7月に熱中症で救急搬送された人は全国で5万4220人と過去最多を記録(消防庁)、夏場以降の農作物が高騰、さらには清涼飲料水の供給が追いつかなくなるなど災害級の暑さとなりました。

7.東から西へ、異例の逆走台風12号

東から西へ、異例の逆走台風12号

2018年7月24日に発生した台風12号は、7月最後の週末(28〜29日)に本州の東側から接近、上陸しました。

気圧の谷や寒冷渦という上空の様々な要素が絡み、西日本を西へ横断するという異例の逆走ルートをたどりました。

そのため、隅田川花火大会が延期になるなど、週末のイベントに大きな影響が出ました。

8.首都圏大雪 4年ぶり東京で積雪20cm超

1月22日から23日未明にかけて、本州の南海上を低気圧が通過し、2014年2月以来、4年ぶりに東京で20cmを超える積雪を観測するなど、関東地方を中心に大雪となりました。

この積雪の影響で、高速道路では通行止めが相次ぎ、東京都内では雪の影響とみられる交通事故が800件以上発生しました。

また、鉄道のダイヤ乱れや特急列車の運休が発生し、帰宅時間帯には混乱が見られました。空の便については、22日から23日の2日間で成田・羽田空港を中心に国内線の400便以上が欠航となり、成田空港では滑走路が閉鎖して約9,900人が空港で一晩を過ごすなど大きな影響が出ました。

9.早すぎた桜の開花

今年の開花時期、例年との比較

3月中旬以降に気温が平年よりも高い日が続いた影響で、桜の開花が昨年より1週間ほど早く進みました。

例年と比べても、ほぼ全国でソメイヨシノの開花が早い傾向に。(山口県と秋田県以外)

気象台の観測によると、大阪城公園(大阪府)のほか、山陰や東海、関東などで観測史上もっとも早い満開となった標本木が多くありました。

このため各地で花見イベントの繰り上げや計画変更を余儀なくされるなど混乱が続きました。

10.早すぎた梅雨明け 梅雨期間が短く、降水量は少なめ

東京 梅雨期間中の降水量

今年の関東甲信地方の梅雨明けは6月29日でした。

<関東甲信地方 梅雨明けが早かった年>

★2018年 6月29日

 2001年 7月1日

 1978年 7月4日

 1973年 7月5日

関東甲信地方でこれまでに最も早い梅雨明けは、2001年の7月1日。今年は過去最も早く、6月中に発表されるのは初めてのことです。

梅雨の期間は23日間で、こちらは1978年と並ぶ最短記録となりました。今年の梅雨期間中の降水量は東京で155.5mm。

平年の梅雨期間における降水量の平均と比較すると、6割程度に留まりました。

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Source: HuffPost Japan

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