本特集では、“ポスト・グルコサミン”として期待高まる「次世代の関節対応素材」を取り上げる。原料サプライヤー各社では、1,300tの国内流通量を誇るグルコサミン市場への“マーケットイン戦略”を推進。グルコサミンのサポート素材として、「抗炎症・鎮痛」「関節のこわばり抑制」「骨密度・骨強度改善」「筋肉サポート」などを切り口に、差別化素材として採用数を伸ばしている。

グルコサミンサプリメントへの“プラスオン”で採用された素材は、コンビネーション効果に関する研究が評価されているようだ。MSMでは、インド(ハイデラバード市二ザム医学大学)で行われた試験が代表的。変形性膝関節症患者(118人)を対象に、12週間にわたり、MSMとグルコサミンの併用効果を検証した結果、関節の痛み・腫れ等が改善され、併用により最も強い改善が認められた。

関節対応素材のサプライヤーは、「ロコモ対策」「機能性表示食品の開発」「スポーツサプリの開発」に照準を合わせている。なかでも、予備群4,700万人と試算されるロコモティブシンドローム市場への期待は大きい。大手各社ではロコモ対策に訴求を絞った商品をラインアップ。調剤薬局やDgSチェーンがロコモ・関節対応商品をPB化する動きも。

「機能性表示食品の開発」では、「トクホにない分野のため、表示メリットが大きいカテゴリー」として注目され、関節関連の機能性表示食品は約90品が受理されている。関節対応素材のトップランナーであるグルコサミン塩酸塩が38品受理されている一方で、確立したエビデンスを有し、早々に届出準備を進めていた非変性Ⅱ型コラーゲン(28品)が猛追している。

需要が増加している関節対応素材には“ヒットの条件”がある。「体感性」「海外での利用実績」「臨床試験データ」「コストメリット(少量での効果)」「国産」「安定供給」などの点がアドバンテージに。なかでも「即効性・体感性」が大きな差別化となっている。

通販企業では、「“1週間お試し商品”で体感性が認められるかどうかが生命線。お試し期間でリピーターを獲得しないと、定番商品になり得ない」としており、関節対応サプリメントの開発には、抗炎症・鎮痛素材が欠かせない。

「抗炎症」の観点から、ウコン、クロレラ、DHAなど、大型素材が関節サプリ対応市場にアプローチするケースも出てきている。抗炎症の新素材の供給準備を進めているサプライヤーもある。

「海外での利用実績」については、クルクミン、ユニべスティン、MSMが注目されつつある。クルクミンは、本場インドでは「天然のステロイド」としても評価され、米国では、抗炎症作用を活かしたジョイントサポート、アンチエイジングサプリが数多く流通。コガネバナエキス(茎)とペグアセンヤクエキス(心材)を独自比率でブレンドした「ユニべスティン」は、米国で関節対応の定番素材として、高齢者向け、アスリートサプリメントに採用されているヒット素材。MSMも米国では200億円超の市場を築き、店舗ではグルコサミンと並び、専門コーナーが設けられているほどだ。つづく

本記事は「健康産業新聞 1661号」に掲載。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申し込みはこちら

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Source: 健康産業新聞

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