「乳酸菌やビフィズス菌に悪いイメージはない」「体感性からリピートを獲得しやすい」「あらゆる食品に配合できる」。これらはサプリメントメーカーの担当者の声で、発言を裏付けるように健康食品市場では、青汁やスムージーなど日々の健康維持を目的とする商品をはじめ、トータルアンチエイジングを掲げるサプリメントに至るまで関連商品は年々増加している。

4,000億円市場ともいわれる発酵乳カテゴリーでは、機能性ヨーグルトによるプロバイオティクスの健康訴求が消費者にハマり、現在、乳酸菌やビフィズス菌を取り巻く関連市場は5,000億円規模に膨れ上がっている。拡大し続ける市場を狙い、大手食品メーカーの動きも活発になっている。これまで健康イメージをあまり表に出していなかった大手食品メーカーが乳酸菌市場への参入と共に、ヘルスケア領域にシフトしている。独自の乳酸菌を訴求する企業が増加しており、配合食品もバラエティに富んでいる。

1月23~25日に開催された展示会「健康博覧会2019」では、2回目となる“原料・OEM”展『FOOD DESIGN EXPO』を併催、会場では森永乳業やカネカをはじめ、IHM、日本ベルム、キティー、H&Wパートナーズ、四国乳業などが出展。乳酸菌・ビフィズス菌を扱うブースでは、「乳酸菌への関心が高く多くの来場があった」「大手食品メーカーから原料供給の要望があった」など、活気に満ち溢れていた。

また乳酸菌生産物質を扱う光英科学研究所、ビーアンドエス・コーポレーション、バイオジェノミクスなどもブースは盛況で、「腸内フローラへの関心の高まりから、乳酸菌代謝物にも注目が集まっている」と各社とも手応えを口にした。炭プラスラボでも乳酸菌生産物質と梅エキスを組み合わせた新素材を初披露。「自社データを用意したこともあり、引き合いが強かった」という。

乳酸菌サプライヤーの提案合戦は年々激化しており、菌が持つストーリー性やブランド、機能性エビデンスの充実、ハンドリング面や価格など、あらゆる要素で各社が差別化を図っている状態だ。特に最近では、新たな訴求点を売りにしている原料が数多く上市されている。

なかでも近年注目を集めるのが胃へのアプローチや肌へのアプローチだ。ほかにもオーラルケア、メンタルケア、免疫領域など、乳酸菌が持つ幅広い機能性に注目が集まっており、バリエーションに富んだ商品開発が期待される。また国内のみならず海外からの引き合いも出てきており、海外市場への進出も、今後の重要なカギとなりそうだ。

本記事は「健康産業新聞 1661号」に掲載。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申し込みはこちら

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Source: 健康産業新聞

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