初代所長を務めた国際日本文化研究センターで講演する哲学者の梅原猛氏=京都市西京区 (2015年撮影)

日本の古代史に大胆な仮説を展開して「知の巨人」と呼ばれた哲学者の梅原猛(うめはら・たけし)さんが1月12日、肺炎のため京都市左京区の自宅で死去した。共同通信などが報じた。93歳だった。

梅原邸」の公式サイトによると、梅原さんは1925年、宮城県生まれ。生まれてすぐに愛知県知多郡南知多町で醸造業を営む伯父夫婦の養子となった。

京都大学文学部の哲学科を卒業。立命館大学で教授を務めた後、京都市立芸術大学の教授を経て1974年に同大学の学長となった。国際日本文化研究センターの設立に尽力し、1987年に初代所長に就任している。

産経ニュースによると、法隆寺が聖徳太子の怨霊を鎮魂するために建立されたとする「隠された十字架」で、1972年の毎日出版文化賞を受賞。1974年には「水底(みなそこ)の歌」で、柿本人麻呂が流刑死したという説を唱え、大仏次郎賞を受賞。日本文化の深層に迫る「梅原日本学」を確立した。

1986年には、3代目・市川猿之助のためにスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』(1986)の脚本を書き下ろすなど、多彩な創作活動を続けた。

2011年の東日本大震災の際には、政府の復興構想会議の特別顧問として、福島第一原発事故を「文明災」と批判。人間の自然支配の限界を説いていた。

Source: HuffPost Japan

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