「女性に対する暴力撤廃の国際デー」の11月25日、スペイン・バルセロナでは女性への暴力廃絶を訴えるデモが開かれた

女性にとって最も危険な場所は"家"。女性への暴力を分析した、国連の最新レポートで明らかになった。

レポートは、国連の薬物犯罪事務所(UNODC)が「女性に対する暴力撤廃の国際デー」の11月25日に発表した。2017年に世界で起きた、女性に対する暴力を調べた。

それによると、2017年に世界中で殺された女性は約8万7000人。そのうちの58%に当たる約5万人が、親もしくは家族から殺害された。

2017年に殺された女性約8万7000人のうち、58%が親もしくは家族から殺害された

3分の1以上に当たる約3万人は、現在のパートナーもしくは元パートナーに殺されていた。これは、1時間に6人の女性が、知人から殺されていることを意味する。

女性に対する暴力は「世界中にまん延している病だ」とアントニオ・グテーレス国連事務総長は表現する。

「この暴力は、すべての女性に対する道徳上の侮辱であり、社会の不名誉です。包括的で公平、かつ持続可能な成長を続ける上で、大きな障害です。

女性に対する暴力は、女性に対する敬意が全く欠けていることの現れです。人間の平等と女性の尊厳に、敬意を払えていない男性がいる。女性に対する暴力は、基本的人権の問題です」と、25日に発表した声明で述べた。

レポートによると、殺人の犠牲者の割合は男性が女性を大きく上回る。しかし、DVで死亡した女性の割合は男性をはるかにしのぐ。身近なパートナーから殺された犠牲者の82%が女性で、18%が男性だった。

殺人の犠牲者の割合は男性が女性を大きく上回るが、家族や身近なパートナーから殺された犠牲者の割合は、女性が圧倒的に上回る

UNODCのユーリ・フェドートフ事務局長は、「殺人の犠牲者はほとんどが男性です。しかしジェンダー不平等や、性差別、ネガティブなステレオタイプの最も大きな犠牲を払い続けているのは、変わらず女性です。身近なパートナーや家族から最も殺されやすいのも女性です」と話す。

レポートによると、2012年に身近なパートナーや家族によって殺された女性は4万8000人だった。過去5年で、女性に対する暴力の犠牲者が増加していることを示唆する。

地理的な要素に目を向けると、2017年に身近なパートナーや家族による殺人が最も多かったのはアジアで、約2万人が犠牲になった。アフリカ(1万9000人)、南北アメリカ(8000人)、ヨーロッパ(3000人)、オセアニア(300人)と続く。

アフリカは、女性人口1万人のうち3.1人が身近なパートナや家族による殺人の犠牲になっており、女性にとって最も危険な大陸だとレポートは指摘する。

ハフポストUS版の翻訳です。

Source: HuffPost Japan

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