わが国では、総人口に対する65歳以上の人口は3,515万人で、高齢化率は27.7%に達した。今後も65歳以上人口は増え続け、団塊の世代が75歳以上となる2025年には3,677万人に到達し、42年には3,935万人でピークを迎えると推定されている。高齢化の速度の指標となる「7%から14%へ要した期間」はわずか24年と、極めて短期間で高齢化社会を迎えた格好に。平均寿命が男女とも80歳を超える一方、健康寿命との差は現状で10年前後。実年齢より体力がある前期高齢者に対して、要介護のリスクが高まる後期高齢者への対策が喫緊の課題となっている。後期高齢者の要介護予防は65歳を迎える前の段階で必要とされ、運動と栄養による対策が効果的とされている。ロコモ、サルコペニア、そしてフレイル(虚弱)予防の取り組みが本格化しており、サプリメントや健康志向食品の商品化も活発になっている。

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高齢者の体力、過去最高を更新

アクティブシニアとは自分の価値観をもち、定年退職後も趣味や活動に意欲的な高齢者を指す。中心となっているのは前期高齢者(65~75歳)で、過去の高齢者と比べ体力は飛躍的に向上。ウォーキングや登山、フィットネスクラブで汗を流すなど、スポーツにいそしむ人も増えた。

スポーツ庁は体育の日の10月7日、「平成29年度体力・運動能力調査」の結果を公表。65歳以上の高齢者の体力や運動能力が、過去最高を記録したことがわかった。調査開始から20年連続で高齢者の体力や運動能力は向上。「握力」や「上体起こし」「6分間歩行」などでは高齢者のほとんどの年代でポイントが上昇している。

運動する習慣も高まっており、週に1日以上運動をする人は6 割を超えた。さらに定期的に運動する高齢者ほど長い距離を休まずに歩くことができることがわかったのに加え、歩行能力と生活の充実度が相関。男女とも長く歩くことができる人たちほど生活の充実度が高いという傾向に。前期高齢者についてはヘルスリテラシーが年々高まっており、自らインターネットなどを使い情報を収集し、サプリメントや……

後期高齢者の低栄養深刻に

ロコモ、サルコペニア、そしてフレイル対策が介護予防を主眼とした国の施策として推進されている。近年は「後期高齢者の痩せ」が問題視されており、前期高齢者の前段階で定期的な運動と栄養(特にたんぱく質、ビタミンDやミネラル類の摂取)を意識した生活習慣を実践することが求められるようになった。また……

アミノ酸、ビタミン・ミネラルなど栄養補給を重要視

桜美林大学老年学総合研究所の鈴木隆雄所長は食品開発展記念セミナーで「前期高齢者と後期高齢者の健康度はまったく異なる。75歳を超えるとフレイルの割合が……

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Source: 健康産業新聞

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